2001年10月27日土曜日

D&D3e:Adventure Game「The Adventure Begins Here!!」

これまた、昔々の物語、D&D3版なので10年前ぐらいですね。

プレイリポート第1回 Adventure Game 「The Adventure Begins Here!!」#0~3

2001/10/27 に、名古屋に帰ったときにプレイしました。急な日程でも協力してくれたプレイヤー諸氏に感謝。

#0 冒険以前

キャラクターメイキング

テストプレイなので、プレロールドキャラクターで行っても良かったのですが、キャラメイクにどのくらいの時間がかかるかも知りたかったので、PHBをみてキャラクターメイキング。結果は、皆がそろって始められなかったのもありますが、3時間かかりました。この長さは、ロールマスター並とは言いませんが、かなり長い方です。特に、パックを使わないとFeat、Skill、装備の決定に時間がかかるようです。
今回はPHBの作り方通りに能力値を振って作ったキャラクター達です。
できあがったキャラクターたちは、以下の通り、
人間のPARADIN、鬼ぃ魂こと、ファラミア
人間のEhlonnaの神の僧侶、ファラミアの依喪御徒こと、リーナ
ハーフオークのバーバリアン、打率5割のヴァサーゴ
ノームのソーサラー、なぜか聞き耳係のノルド
ハーフリングのバード、働きもハーフリングのアメゴリン
以上の5名のパーティーと相成ったのでした。今回はかなり使えるようになったローグになりたがらなかったのは、クラシックD&Dの影響と思われる。

#1 ユニーコーンを救え!!
Alabernという名前のユニコーンが近くの森に住んでいました。Alabernは、傷ついた人が助けを求めてくると、角の魔力で傷を治すといういい奴でした。
ところがある日、木こりが悲しい知らせを持ってきました。
「ゴブリンがやってきて、Alabernをつかまえやがったぞ!!」
この次が何ともいい!!「君たちの任務は明らかだ!!奴らを捜し出し、Alabernを救うのだ!!君たちは勇敢にもボランティアで奴らのいるダンジョンに乗り込んだ!!」(う~ん、漢だ!!これこそアメリカ!!)

さて、丘の上に建つゴブリンのアジトの前に来たパーティー一行は、まず小屋のまわりを確かめました。アメゴリンが裏の方に(シナリオには書いていない)窓を見つけました。しか~し、このパーティーは、忍び歩き(Move Sliently)や隠れ(Hide)のSkillをまともに持っているメンバーがいなかったので、中のゴブリンは低い難易度で聞き耳(Listen)を行い、パーティーの存在に気づいてしまったのです。そして、窓は閉められてしまったのです。
存在がばれしまっては、致し方ないので正攻法となります。扉の左右に、リーナからGuidance(Clr 0lv)のかけられたファラミアとヴァサーゴが待ちかまえ、その後ろにリーナとノルド、アメゴリンが遊軍となる陣形で扉を開けようとしますが、何と鍵がかかっていたのです。(先に調べろよ!!)鍵開け(Open Lock)は、当然成功しなかったのでヴァサーゴが力でこじ開けることになりました。-さすがハーフオークのバーバリアン、一発で扉は開きました。
中では、5体のゴブリンが完全戦闘態勢で待ち受けていましたが、1回の命中を与えることなく倒される。
印象的だったのは、クラシックD&Dでは、低レベル時は超強力だったSleep(Sor/Wiz 1lv)がSTができるようになっただけでこれほど使い勝手が悪くなるのかと言うことと、バーバリアン-ヴァサーゴの(ロールの)強さ、一振りごとにゴブリンはお亡くなりになったのだった。
2つ目の部屋には宝箱があったのだが、罠はたいした効果を与えることなく、ゴブリンが一生懸命ためたお宝は奪われたのでした。
Alabernを救ったパーティーの一行は、次の冒険まで人々のおごりでおいしい食事にありついたのでした。

#2 ドワーフ鉱夫の災難
ある夜、いつも通り人々のおごりで酒と食事にありついていたパーティー一行の前に、ボロボロの服を着たドワーフがやってきました。
「ホブゴブリンだ!!奴らDurgalを捕まえやがったぞ!!」
賢い読者諸君ならおわかりになるだろう。#1と導入部分がまるで同じである。プレイヤー達は、わかったようである。(これがアメリカなのだ!!)
やれやれと、事情を聞くと、
「俺はRurik、北の鉱山で働いている。昨日新しい坑道を掘っていたら急に大きな空洞に突き当たってしまった。そしたら、大きなホブゴブリンが出てきて俺の親友Durgalを捕まえやがったんだ!!。俺は抗夫で、残念ながら戦士じゃない。もし、あんた方が、鉱山の安全を確保してくれたらひとり75gpずつ払う。助けてくれ!!」とのこと。(おい!!友人はいいのか?)
パーティーが依頼を(苦笑しながら)快諾し、装備を整えたころ、DMは、高らかに言いました。
「さて、君たちはドワーフに案内されて、噂の空洞の入り口にいる。」
そう、ウィルダネス・アドベンチャー存在しないのです。
最初の部屋から一歩出るとそこは少々広めの部屋でした。片隅にはゴミの山がありました。怪しいとにらんだPCsは、完全戦闘態勢をとり、10'棒でゴミをつついたのです。はたして、dire ratがゴミの山から現れました。たった4体のネズ公なので、DMはまるきり期待していなかったのですが、これがなかなか、パーティーは少々の傷を負いました。
気を取り直して、奥の扉へ、またしても鍵がかかっていたのでドアを当然破壊して次の部屋へ進みました。もちろん大きな音がしたので隠密行動などは無理です。敵を警戒して慎重に態勢を整えたのですが、中には、ゴミのような物が乗った机と一枚の大きな姿見の鏡があるだけです。PCs(特にリーナ)は、鏡が怪しいと踏んで注意深く鏡を調べたのですが、何も収穫なし。ノルドがほかに何かないかと目利き(Spot)したところ、次の部屋へと通じる扉の横の壁が何か変なことに気づきました。罠や隠し扉では無いかと注意深く探索(Search)をしたのですが、何も見つかりません。気にしないことにして、聞き耳をしようとノルドが扉の前に足を踏み入れると、"ゴン!!"壁が倒れてきたのでした。
この後、
DM:「そういえばこのシステムは、時間さえかければ何度でも同じ行動(例えば、探索)が可能だよ。」
PCs:「そういうことは、もっと前に言ってくれ!!」
というような一幕もありましたが、まぁ、気にしないことにしましょう。
ノルドが聞き耳をすると、どうやら次の部屋には、何体かのモンスターがいて待ち伏せをしているのに気づきました。
さてここで、PCsは作戦を立てます。
  • リーナはEhlonnaの僧侶で、Entangleという植物で絡め取り移動を制限するSpellを覚えていました。
  • パーティーは、ランタン用のオイルをたくさん持っていました。
  • パーティーは、飛び道具を持っています。
 作戦は、扉を開けリーナがEntangleを唱えて敵の移動を制限し、オイル+たいまつでこんがり、残りは飛び道具で「チュンチュン」と撃つ作戦です。この作戦は非常にうまくいき、部屋の中にいたホブゴブリン4匹+ゴブリン2匹は、撃退されたのでした。

注意:DMは、Entangleの効果範囲を読み間違えていました。正確には、「森などの植物内で放射状に40'Rです。また、オイルの広がる範囲は1瓶で5'*5'で、2ラウンドの間、1d3ダメージを与えるだけです。

 火が消えた後、パーティーは、ゆっくりと部屋を探索します。部屋の奥の方に、2つの穴が空いており、一つには、Durgalが落ちていました。Durgalは煙の中でも奇跡的に生きていました。もう一つの穴の中には、お宝と曲がった青銅の鍵が発見されました。
何事もなく村に帰り着き、PCsは、Rurikから報酬のひとり75gpを受け取りました。

#3 墓の中へ
 今までに得た報酬により装備をより強化したパーティーは、次のネタを探しぶらぶらしていました。
 「今度はお姫様でもさらわれるのか?」というPCsの期待を裏切ってPCsの前に現れたのは、1人の少年で、小銭の入った袋を渡していいました。
 「ねぇねぇ、もっとお金や宝石がほしくないかい?ついてきてくれればもっとたくさんあげられると思うよ。村の魔法使いのMarlakが話したいことがあるんだって」
 パーティーの面々は、早速Marlakに会いに行くことにしました。少年に連れられて行きMarlakの話を聞いたところ内容は次のようでした。

Marlak:「私は、HANAN家の歴史について研究しているのだが、現在HANAN家の墓は、悪い魔法使いZeruに占領されている。この墓の中にある経帷子が研究のために是非必要なのでとってきてもらいたい。」
 とのこと。報酬も1人80gpとパーティー全体で宝石1つと悪くないので引き受けることにしました。
 例によって、墓の前につきました。
 墓はそんなに大きくなく扉に鍵もかかっておらず物音もしないようなので、すぐに中に入りました。中には骸骨が4体いました。ここは、僧侶リーナの出番です。見事にターンアンデッドが決まり、後は遠くからチュンチュンと飛び道具で弱らせ、1体ずつ始末していきました。
 会場の時間が迫ってきましたので速攻で次の部屋へ、横の壁の穴にいた蛇に少々手こずりましたが、本当の難関は、正面にあったレバーです。HANANのスペルにあわせて何度か試行錯誤するうちにあけると、次の部屋では、骸骨3体とZeruが待ちかまえていました。
 ここでも骸骨は根性のないことにターンアンデッドされてしまい、どんなに優秀な魔法使いでも盾が無いことにはどうしようもないので、パーティーの降伏勧告を受け入れ、速攻で逃げていきました。

Zeru:「何、ほしいのは私の命ではなく、経帷子だって、Marlakが暗殺者をやとって私の命をねらっているという噂があったのでなぁ」

 棺をあさると、約束の経帷子のほかに、お宝、そして地図がありました。その地図は、PCsのホームタウンのそばで、どうやら街の近くには、"魔法の像"のあるダンジョンがあるようです。